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2019.02.08 レポート

JNXセミナー2018情報 JNXセンタープレゼンテーション「JNXセンター活動報告」詳細内容

JNXセミナー2018のJNXセンタープレゼンテーションのひとつめは、「JNXセンター活動報告」と題し、JNXの現状とJNXに求められていることについて、紹介があった。

JNX設立の経緯、加入状況も含めたJNXの現状の説明と、2017年上期に実施した、JNXの必要性、JNXへの要望等を確認するための、JNXユーザへのヒアリング調査の実施内容の解説があり、JNXに対する理解度は高く、優位性、必要性についても高い評価であり、機能及び性能に対しても安定性は高く評価されていること、業界共通基盤として、ネットワークサービス以外のサービス(例えば、セキュリティ対応サービス)の要望も強く、検討が必要、等の結果が得られた報告があった。

引き続き、2017年度下期に、JNXは業界共通サービスとして今後も必要かどうかを中心に、より広くユーザの声を聞くためにアンケート調査を実施を行い、JNXは業界共通ネットワークとして定着しており、安心・安全なネットワークとして必要とされており、また、業界共通サービスとして、セキュリティ対応サービスの提供要望も強いことが解った、との解説があった。

さらに、2018年上期には、セキュリティ対応についての意識調査をJNXユーザに行い業界共通サービスとしてのセキュリティ対応サービス提供要望が強いため、部品メーカ各社のセキュリティ対応実態、対応意識について調査を実施し、調査結果の中から、各社が抱えるセキュリティ対応上の課題が見えてきたという。

○日々発生しているWebサイトへのアタック、改竄等に関して、一般論として危険であるとの認識を持っている
 会社は多いが、自社でも発生すると考えて対応を行っている会社は少ない

○問題が発見された場合、できるだけ速やかな対処が必要となるが、人材や対応費用他の問題でなかなか対策に
 着手できないケースが想定される。

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業務におけるインターネット利用が避けられない現在、情報セキュリティインシデントの発生は自社のみならず取引先にまで影響が及ぶ場合があり、自社の信用失墜等経営影響の大きな問題となるが、対策には継続的に相当の費用が発生するため、充分な対策が行われていない実態がみえてきているようだ。

それらを課題対応として、業界共通基盤としてのセキュリティ対応サービスの提供を通して、業界全体のセキュリティレベル向上を目指していくとの説明があった。     

☆対応力が不足している中堅及び中小企業を対象としたJNXセキュリティゲートサービスの提供
☆JNXセキュリティセミナー/JNX Webサイトからセキュリティ関連情報の定期的な発信等での広報活動

JNXは、安心・安全な自動車業界共通ネットワークであり、このネットワークサービスに新たにセキュリティサービスを追加し、JNXユーザが抱える悩みを少しでも解消できるサービスがようやく誕生する。

セキュリティ対策は、継続的に実施することが求められるため、人材面でも費用面でも負担は軽くなく、新サービスを有効活用すること、満永先生での講演でもあった外部リソースを活用していくことで、まずはネットワークセキュリティ対策から始めることを検討して欲しいとの提言があった。