コラム columns

2019.11.11 レポート

JNXセミナー2019情報 JNXセンター講演「JNXセキュリティゲートサービス」概要

JNXセンターからは、「JNXセキュリティゲートサービス」の解説にあたり、「JNXとは」「JNXに求められていること」JNXを活用したサイバーセキュリティ対応としてJNX新サービス「JNXセキュリティゲートサービス」について、プレゼンテーションがあった。

まずは、JNXの設立経緯と現状。JNXは、米国における自動車業界の情報通信ネットワークシステムであるANXを参考に、また、産業構造改革の一環として、企業間電子商取引のためのセキュアな業界共通ネットワークサービスJNX
(Japanese automotive Network eXchange)を2000年10月より本番稼動をしている。

2019jnx1.jpg

多回線解消:ネットワーク重複投資削減、情報の流れの品質と速度向上
コスト低減:高サービスレベル、各種標準をベースにした技術、廉価ネットワーク提供
IPネットワーク化:ネットワーク共通化、他業界参入可能なオープンな汎用ネットワーク

こららのJNX立ち上げ時の目標はクリアし、加入会社数は年々増加。現在約2700社の利用がある。


その一方で、インターネットでの電子商取引の拡大に比例してセキュリティインシデントは増加傾向にある。サプライチェーンの弱点を悪用した攻撃が高まっている状況の中で、JNXの利用比率が低い、T1サプライヤー⇔T2サプライヤー(仕入先)間のセキュリティ対策状況の調査を行った。(JNXセンターにて2017~2018年に実施)
セキュリティ対策には費用が発生するため、充分な対策が行われていない実態がある。特に、中堅及び中小企業の自動車部品サプライヤーは、人材面でも費用面でも対応力が不足している。各商流の中で、上流企業の要求のみに特化した対応を行ったり、会社規模に合わない対策を求められたりしている。このような実態が、サプライチェーン全体としての、あるいは業界全体としてのセキュリティ対策の実施状況にバラツキを生じさせ、そこに脆弱性が生まれる可能性がある。

そのような状況の中で、JNXに対し、セキュリティサービス強化の要望が上がっていた。これを受け今年度より、サプライチェーンを構成する中堅及び中小企業を対象とする新セキュリティサービス「JNXセキュリティゲートサービス」の提供を開始している。

2019jnx2.jpgJNXの生い立ちとこれからをプレゼンテーション

JNXセキュリティゲートサービスは、既存JNX回線を活用したネットワーク領域を対象とするネットワークセキュリティサービス、サービスをネットワーク領域に限定することで、各社のアプリ/業務フローに影響しない、共通サービス化することで、各社が独自に行った場合より低価格な費用で自動車業界向けにサービスを提供している。

サービスは、既存で利用いただいているJNX回線を有効活用し、T1(発注企業)の回線サービスのオプションとして利用のみで、T2仕入先にはJNXとの回線契約は発生しない。電子証明書による端末認証、脅威への対策軽減により、自社の外部公開サーバをネットワークレベルで守ることが可能となる。

来年1月に迫った端末側のWin7のサポート切れ対策や公開サーバ側のサポート切れ対策に。また、サイバーセキュリティ対応やサプライチェーンセキュリティ対応に、是非サービスの利用を検討してください。


お問い合わせはこちらから。